外から見た新都市企画

社会に必要とされるビジネスを、
ともに実現していけるパートナー。
そんな同士のような関係で
あり続けたいと思っています。
三井不動産株式会社
京都支店 次長
福山 貴之 氏

新都市企画からの提案を契機にスタートした
「三井ガーデンホテル京都四条増築計画」。

新都市企画の代表取締役である北村さんと出会ったのは十数年前のことです。当時、北村さんはまだ起業される前で、旧リクルートコスモス社に在籍して京都エリアでの開発用地の仕入れを担当されていました。私も三井不動産の関西の拠点で開発業務に携わっており、そこでリクルートコスモス社と協業する中で北村さんとも知り合い、それ以来長いおつきあいが続いています。

その後、北村さんは独立して新都市企画を創業されましたが、近年はビジネスパートナーとしての関係がより深まっています。いま当社が進めているプロジェクト「三井ガーデンホテル京都四条増築計画」も、新都市企画の力があったからこそ実現したと思っています。ホテルの隣接地を新都市企画が取得されていて、「ホテルの増築に活用しませんか」というご提案をいただいたのです。三井ガーデンホテル京都四条はすでに開業してから20年以上が経ち、そろそろリニューアルが必要だと考えていましたのでまさに絶好のタイミングでのオファーでした。こちらもぜひお願いしたいと契約を締結し、増築プロジェクトがスタートしました。この一件は当社においても非常に大きな意義があり、三井不動産グループのホテル事業を一層加速させるきっかけになりました。

この街のために、いま何をすべきか。
常にその視点を持ち続けるところが新都市企画の真髄。

京都四条の土地は新都市企画が自社で開発することも可能だったと思いますし、幅広く事業者を募れば、もっと条件の良い事業者が現れたかもしれません。しかし、北村さんが「この土地は三井さんと共に、京都のために、良いホテルをつくりたい。」と当社をパートナーに選んでくれました。その決断にとても感銘を受けましたし、そこに新都市企画の真髄があるように思います。

利益をあげるのは企業として大切なことですが、それ以上に新都市企画は「この街がどうあるべきか」、「この街が抱える課題を解決するには何をすべきか」という視点から事業を構想します。開発にしても通常であれば「インバウンドで国内観光が盛り上がっているから宿泊施設を作ろう」と考えがちですが、その先を見据えてオフィスや商業施設を組み入れた物件を企画するなど考え方が非常に柔軟です。そして一見大胆に思えるような企画でも、有力なパートナーを巻き込んでスピーディーにプロジェクトを立ち上げていく機動力もある。この規模でこうした事業を成し遂げられる不動産会社は、業界でもあまり見当たらないと思います。

新都市企画の人財から感じる「優秀さ」。
それは一人ひとりの「推進力」と「引き出しの多さ」。

新都市企画と協業して実感するのは、一人ひとりが本当に優秀だということ。大手のように組織が細分化されていないため、一人の人間が住宅からオフィス、商業施設、宿泊施設まで様々な開発を経験されていて、ソリューションの「引き出し」がとても多い。京都四条のホテル増築プロジェクトでは、新都市企画の楪葉さんとご一緒させていただきましたが、彼もまさにそうでした。まだ30代半ばだとのことですが、この年齢でこれだけの仕事ができる人財というのは、大手のデベロッパーでもなかなかいないように思います。北村さんは「若手を育てたい」とのお考えから、現場に権限を委譲してご自身はあまり前面に立たないようにされています。そうした姿勢に感服しますし、だからこそ楪葉さんのような人財が育つのだと感じています。

京都はいま国際的な観光都市として大いに盛り上がっていますが、宿泊施設や商業施設に投資が集中し、実は住宅やオフィスの供給が滞っています。観光一辺倒では早晩、京都という街は行き詰まってしまうかもしれません。長い目で見れば、新しい産業を育成するための不動産インフラなども築いていかなければならない。こうした社会課題を解決できるパートナーとして、新都市企画にはたいへん期待しています。これからも志を同じくする仲間として、良い仕事をともに推進していきたいと考えています。